「案は思いついたけど、ろくに形にも出来ないで うだうだしてる間に全部忘れた…」「思ったものをすぐに作りたい」そんな悩みを解決します。
確実にスムーズに、目的通り作り切るための「楽曲制作の補助的 思考整理」。
以下より。
(※DTM向けの話を含む。感性の面には触れず効率化できる話のみ。)
はじめに。必要な音楽理論について。
- ダイアトニックコードが何か知ってる
- スケールが何か知っている
- トニック、ドミナントという進行理論を知ってる
これら基礎中の基礎は本とかで触れてある最低限の理論。
理論は正解ではありませんが、選択肢をくれるので便利。(理論に沿ってこうか やめてみるかも含める、いろんな選択肢)
必要に応じて選択肢という理論を学び足していけば対応できる幅が広がります。
本 “楽曲制作 思考整理記”の3つのメリット
- どこで何を表現するのかを知っておける(音楽理論や音色など各役割)
- 早く曲を作りやすくなる(次々と作品を出し、回数を重ねていける)
- 経験値積み(弱点、欠点や上手くいった点等の確認と次の学習に)
もっと平たく言えば、楽曲制作のハードルを下げる話。
楽曲制作矯正ギプスとまでは言いませんが、補助として使えるかなと。
気にしなくて良いこと、重要なこと
何分何秒以上作ろうとか、ジャンル縛りとかは個々で。短かろうが長かろうが、「どんな理由を持って何を表すために作ったか」の表現こそが重要。
何分、何秒以内という縛りは言ってみれば そんな理由のうちの ひとつでしかないため、特に「CM用を意識して…」等の理由でもない限りは お好きに。
長い方が良くて、短いと意味が無いなんてことは全くありません。あえて短さの目安を言うなら「短くてジングル程度」とか かなと。
1.テーマ
どんな場面、事柄に関する(それらを表現した)曲にしたいか。
大まかなイメージをお題として用意、そこから簡単にストーリーを広げていきます。
例.題とストーリー(物語)
- 題:おにぎり
- 物語:懐かしむような…親に作ってもらってた…大人になって…等
ストーリーは世界観、雰囲気を明確にするつもりで3行程度で作れたら十分。
アレンジの方向性の目安に出来ます。
おおよそのアレンジの方向性を決めるために
音色グループメモやジャンル別編成などをまとめておくとストーリー設定から得た世界観や雰囲気といったイメージに合わせて選ぶことが出来、便利です。
Studio oneでいうところのソングテンプレートに設定しておきましょう。
それを使えば大まかなアレンジイメージ含めて作業を進めやすくなるかと。
2.作曲部。メロディとコード進行 用意
個人的なオススメはコード進行から用意して作曲してくやり方。
大まかに内容の一例
- 主な進行先は わりと限られてるよ~的な。
コードを先に決めておけば基準としてメロディを設定できるので楽かと。
大まかに内容の一例
- 型とするワンフレーズをコピペして繰り返しながらアレンジしてく
コードに対して、「このスケールならこういう雰囲気を作れるな」みたいなのを選択して表現に活用していきます。主な作成のコツは上記事。
コード進行用意 効率化について
DTMでの話になりますが、MIDIファイルを作っておくと多少楽にできます。
コード型MIDIファイルの用意
- コードはCで作る(四和音「C E G B」のCM7が楽)
- 4か、8小節分で用意
- 拍刻みで(4/4の場合4分音符分で満たす※)
※とりあえずのリズムとして。
型を用意しておくとコピペで素早く進行スケッチを済ませることが出来ます。
メロディ作成 効率化について
上記メロディ作成記事内にて触れてあるリズムについても、拍子やビート別にMIDIファイル化しておくと対応しやすくなり、便利です。
メロディリズムパターン型
- 1小節分で用意
- 拍子またはビート種別に捉えられる1小節の最小単位で満たす(※)
※8ビートなら4/4拍子の8分音符満たし…みたいなファイルを作成しておく。
使用音程については同じ記事内で触れてある通り。スケールから。
大まかなルールについては こちら「メロディをつける」にて。
もっと簡単に作曲したい場合に
先ほどのリンクの記事ですが、作曲初心者さん向けの内容となっております。
本記事「楽曲制作まとめ」は徹底計画な内容に対し、上記事は どちらかと言えば「作曲初心者が とにかく何でも良いから作る」が目的の記事。
3.編曲(アレンジ)部。
流れが決まれば、後は編曲です。ソングテンプレートを呼び出しておけばそのまま始めることが可能。作曲と同時に行うことも。
パートごとの帯域特徴に合わせて音域を設定
上記事でも触れてある通り、パートごとの帯域特徴から使用音域を限定させていき、被らないように組み立てるようにしていきます。
中域に特徴がある(=多い)楽器は だいたい中音域くらいで使用。(※)
(※あくまで基本として。ようは被らせない話。)
【音源関連の記事】
(※内容は まだ編集中)
パートの役割を捉えて一気に進める
バンドで例えるとこんな具合。
- 【中心編成:ギター、ベース、ドラム】
- ジャカジャカ伴奏:ギター
- リズム:ドラム
- 支えに:ベース
ドラムや伴奏パートの埋め方「音源MIDIパターン」
EZdrummer(有料)やMT Power…(無料)などのドラム音源にはMIDIパターンが収録されてあります。これをどんどん活用していけば作業を短縮できます。
他の音源にもあったりしますが、ギター音源や他単音楽器類については珍しいかも?ストラム(ジャカジャカ)機能だけでもあればラッキー。
ただし、たいていイマイチなので、ギタージャカジャカについては自力で打ち込んだものをMIDIテンプレ化するのが良いです。(6弦から2弦まで)
【ギター打ち込み記事のリンク】
準備中…。
メロディ作り応用~スケールの活用で編曲の幅は広がる
【参考動画】
作った進行に対しスケールを、先の記事のメロディ作成の要領で組み込む感じ。
ミックスに続く…
関連リンク、内容は編集中…
まとめ
- テーマ設定と簡単なストーリー(3行程度)用意
- 編成テンプレ(studio oneで言うソングテンプレ)の選択
- コード進行を用意して、それを基準にメロディ作成へ
- 編成の選択(パートごとの特徴帯域と音域に注意。被らないよう。)
- 簡単にアレンジ(伴奏とリズムから埋めていく)
- 細かいアレンジ(スケール利用)
作編曲までを目標とした、楽曲制作まとめ記事でした。
自分が何を表現したいか、どうすれば それが実現できるのか…。そのヒントは『和音、そこに乗せる音程、音色のもつ雰囲気』にあると言えるでしょう。
同時に捉えて作業に臨むとなると混乱してきますが、効率化できるところは全力で やって、選択制にしていけると攻略できます。
以上です。