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低予算で宅録用マイクを選ぶならダイナミックマイクがベストな理由

この記事は約8分で読めます。
「曲を作ってるうちに歌を入れたくなった!」「だけど、マイクはどうすればいいんだろう?あまり高いのは買えないなぁ…」「でも綺麗に録りたい…」 そんな声が聞こえた気がしました。聞こえたていでやっていきましょう。 ようはこんな話。
  • なるべく安い値段で
  • 出来る限り良い音で録れる
  • そんなマイク
「そんなマイク」ということで、以下より。

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はじめに。宅録に向いてるマイク

結論から入ると宅録向きなのは「ダイナミックマイク」です。 状況としては
  • 環境音がある(外の音やらエアコンの音やら部屋鳴りやら)
  • 予算が無い
みたいな。

何故ダイナミックマイクなのか

ざっくり触れますと、「整ってない録音環境化にて それでも録音がしたいという場合、余計な音を収録せずに歌等を録音することが可能」という具合。

用意しておきたい機材

「マイクの他に」という意味で。
  • オーディオインターフェース
  • マイク用ケーブル
  • DAWソフト(フリーでも可)
イヤホンみたいな接続プラグのマイクとかありますが、少なくともボクの知ってる限りで このタイプは音質が良かった試しがないので これらは最低限。 DAWソフトに関しては高くなりがちなので、何でも良いということならフリーでも問題なし。元々DAWから入ってるなら話は別。

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(※内容準備中)

コンデンサー? or ダイナミック?

コンデンサーあるいはダイナミックの、マイク種についてご存知でしょうか。 ざっくり言うと こんな具合。
  • 宅録専用…コンデンサーマイク
  • ライブ専用…ダイナミックマイク
一見これだとコンデンサーを選ぶ以外に道は無さそうですが…?以下。

コンデンサーマイクのメリット デメリット

例として、「NEUMAN(ノイマン)U87Ai」とか。
メリット面
  • 録り音が繊細
  • レンジ(※)が広い
  • イメージとしては「空間を録るような」…空気感
ようはクリアな音って言いますか、そのままの音を収録する感じ。 ※範囲や幅の意。「音域(ヨコとも)」といった範囲を指す用語。コンデンサーの場合はタテ(音の強弱)も含むとされる。
デメリット面
  • マイク単体でも値が張る(※)
  • ファンタム電源というのがいる
  • 保存、管理が大変(湿気に弱いのと衝撃に弱いのと…)
  • 正しく使うために必要な知識や技術、機材等々…(目眩)
  • 録り場所によっては余計な環境音(ノイズ)も収録されてしまう
※一応、高いモノと安いモノがある。スタジオ標準と言われるノイマンは だいたい30万くらい。 環境が しっかりしてないと意味がない まさにプロ環境用。 対して、一般向け(らしい)低コストのモノになると5000円あたり。安いだけに壊れやすいらしいので、ここら辺になると何とも…。 コンデンサー的なもろさの他、接触系の問題も出てくるんだとか。 (音質もランクがグッと下がる。)

ダイナミックマイクのメリット デメリット

例として、有名な「SHURE SM58」 本来はライブ用ゆえ、レコーディングに選ばれることは そうそうないと思われますが、案外悪くないので節約家DTMerに全力で進めたい。
メリット面
  • コンデンサーと比較すると だいぶ安い
  • 丈夫ゆえ、機械に対する扱いとして雑なものでなければ問題ない
  • 「正面の音を録る」という性質から、余計な環境音が入りづらい
  • 管理の手間はコンデンサーほどじゃなく、お金もかからない
  • 使用に必要な機材が少なくて済む
デメリット面
  • ライブ用ゆえ、良くも悪くもライブっぽさが出る(※)
  • 音の広がり(空気感)は収録できない
※最大唯一の課題点になるかもしれないところ。コンデンサーの繊細で きめ細かい音と比べて粗い。

簡単に使うならダイナミックが比較的 楽

触れあいやすさで選ぶならダイナミックの方が手間が少なくて済みます。 ただ、もし このマイクでアコギソロ等を録りたいという場合は、「空気感が録れない欠点」が影響してくるでしょう。 その場合はコンデンサーしかないかなと思うところ。こっちは広がりという空気感も収められる強みがありますので。
memo
  • ダイナミック…バンド内に入れるパート用
  • コンデンサー…ソロにも使える音を取るために
こんなイメージ。

有名定番ダイナミックマイク「SM58」

とりあえず有名ブランドのマイクなら無難かと。たとえば「SHURE SM58」(ゴッパー、ゴッパチみたいにも呼ばれ愛されてるらしい) コレでダメなら発声に問題があると判断できるという点でも信頼度の高いマイク。(こもる理由の多くは単に発声の問題) しかし人によっては高いと感じる価格かもしれません。実際SM58は1万近くします。ボクも こっちは買ってません。

もう少し安いXM8500

SM58のコピー品とも言われるほど近い能力を持った「BEHRINGER XM8500」なら2000円ほど。良い感じの値段かと。 「十分代わりになる」とも評価されてる点で選択肢としては有りかと。

低価格のマイク「CLASSIC PRO:CM5」

(難しいことの一切をすっとばした上でのオススメ。) より安いマイクとなるとCLASSIC PROのCM5がグッド。1000円くらいです。 マイナーらしいですが、ボクの使用してるマイクがコレ。少なくとも今のところ何の不満も文句ありません。

収録には「クセの無い音」が求められる

収録はフラットという意味でクセの無い音が録れないといけません。
詩堂アタル

詩堂アタル

「あとで どうとでも いじれる音」か「収録されてない要素のある音」で考えると分かりやすいかと。
たとえば低域が録れてない音に後から低域を足すことは出来ません。つまり偏りが生まれる「クセのある音」は後でミックスするときに困るんですね。 そういう意味でフラットに録ってくれるSM58のようなマイクであれば、「一応コンデンサーみたく、レコーディングに使える」という話。
  • コンデンサーがない(高いし買えない)
  • 環境が最適でない
  • 技術にも自信がない
等の状況にある場合、こういった点でダイナミックマイクを選択するのは有り。

歌レコーディング用として

ソロとして使うにはダイナミックマイクでは厳しいでしょうが、バンドなどの中にモノラル的に使う分には、一応問題なしかと。歌は もちろん問題なしです。

歌録音の際にあると便利なもの

  • ポップガード
  • スポンジでマイクの頭部分を覆う
  • 他「マイクの中心にテープを貼る」「マイクと口の間に棒を立てる」等
「吹かれ※」を防いでくれます。 コンデンサーの場合は もちろんのこと、ダイナミックでも同じ。(※息が かかることによるノイズ) ポップノイズとも言いますね。対してリップノイズというものも ありまして、いわゆる口の中の粘膜的な音。(いわゆる汚い音。「チュ」とか。)
リップノイズ対策に
  • マイクの直線状の先に口がこないようにする
単一指向性という、正面方向に強いダイナミックの性質を利用した対策。 リップノイズが、収録されづらい口の位置になることで、小さくなり声の音量により目立たなくなる感じ。 録音できた内容は「余計なノイズの無い声だけ」に なってるはず。

環境によってどうにかしたいとこ

問題は防音環境ですね。壁の薄いアパートとかは絶対ダメ。対策できるとしたら防音効果のあるとこに住むか、防音室を買うとか。 安いモノだと「だんぼっち」というのが人気らしいです。段ボールなので万が一の怖さはあるものの、ある程度予算に余裕があるなら改造するのも有り。 自作するのはハードルが高いものの普通に高い防音室を買うよりは安く済むらしいです。洋服ダンス改造とか有りかと思います。ゴツイ厚いのが良い。

音が こもる?まずは ここを見直そう

今のところオーディオインターフェースや設定で こもることを確認出来てませんので、あくまで ここは「自分が思うに…」。 「音が こもってると感じるとき+発声勉強をしたことがない場合」、発声を見直してみると改善されるかもしれません。 【関連させておく記事】
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録り音に何か問題を感じたときは だいたい発声の問題。

余談-ギターの弦音収録に-

エレキギター(アンプ無し)やアコギの収録にも一応使えます。 ライン録音に比べて限りなくビリビリノイズを減らせるだけでなく、聞き心地がジャキっとする音になる感じ。ライン録音と合体させても良い。 個人の好みとして、アンプ等のエフェクターの乗り具合が良い感じになる。

まとめ。ダイナミックマイクは手軽。

ダイナミックマイク選ぶ理由まとめ
  • 初心者さん向け
  • なるべく安いのが良い
  • 無難に悪くない音に録りたい
  • バンド等のアンサンブル内に使う音の収録
  • 環境音ノイズを避けるのにも良い
コンデンサーは難しそうだなぁ…ってときは、ダイナミックマイクで! 以上です。

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