- すぐスランプになる(「案が降りてくる、思いつき」待ち)
- 作ってみても「何か思ってたのと違う」となる
- そもそもメロディってどうやって作るの?(ただ音を並べてるだけになりがち)
-Contents-
はじめに。どんな人向けの話か。
こんな人に
だいたい ここまで おさえられていれば、「とりあえず作るだけ作る」には十分かと!
ちなみにボクはDTMerです。楽譜ではなく作曲ソフトの方が より直感的で楽でしたので、これを使用してます。
- とにかくまずは作れるようにさえなれれば それで良い
- ドミナント、トニック等の緊張~解決の概念が分かる
- ダイアトニックコードやダイアトニックスケールを知ってる
- 「キー」が何か分かる
- 自分なりに解釈してスケールの雰囲気やリズムの印象等々を捉えていける
制作力を上げるには低いハードルの課題を達成していくことが一番のコツかと!
何故メロディが書けないのか
作曲に手を出して、何なら参考書だって買って……それでもどうして曲が出来ないのか…。その答えは単純です。「知らないから」それだけ。 細かいところは全て省略して、ただ「作る」その一点のみに絞って言うなら、「どういう理由でどの音をどの高さで繋げていくのか」 そういった理由を持って制作を行っているのかという確認、思考整理が必要。どうすれば解決する?
こういったポイントをおさえて整理していってみましょう。- 音程・リズムパターン(譜割、小節)
- それらをどのように捉えてどんな理由で組み立てていくのか
一度に多くの課題を抱えて同時処理するなんて出来ませんよね。ボクも同じです。
順序で段階を踏み作れる仕組みを持っていると、1項目ごとに集中すれば良いだけになるので よりハードルを下げられます。
メロディを作る簡単な方法
「型」がキーワード。1フレーズという「型」を用意し、それを元に広げていくようにすれば それでもうメロディです。 型と、型をアレンジさせたものを繋げて展開させていく、そんな感じでメロディを作っていくことが出来ます。 思いつき任せではなく、ひとつずつ確認しながら作るやり方なので破綻しにくくなるかと。思いつきで作るよりもメロディらしいメロディにしていきやすい!1.まずは1フレーズ作ることから
作曲のときに、一気に最初から最後までを作るつもりでやってると、だいたいフリーズ(頭)してしまうものかと思います。「何も浮かばねぇ…(白)」ってやつですね。 展開だの覚えやすさだの何分レベルの曲か だのメロディを作るために想定される いろんな条件を全て満たすモノをソラで作るような話。フリーズも当然。 そんな悩みの対策には「1フレーズを作ることに集中する」をおススメします!
「一気に作るのが大変なら まずは小さなパーツから」的な。
フレーズを構成する音符(リズム)の選択
メロディのリズム、譜割りを決めます。 簡単に言いますと「作ろうとしてる曲のリズム(4/4 8ビートだの3/4だの…)に合わせて作れば良い」っていうそれだけ。とは言っても少し雑過ぎますね。(笑) リズムは刻みとも取れますが、その時間的感覚(8分音符とか16分音符)もまた表現になるので、気に入った譜割りはメモに残しておくと参考に出来ます。- 8分音符、ストレートで作った場合…正直な、真っすぐ、真面目
- 16分音符、ストレート…急いだ、テキパキ、都会
- 8分3連…かわいさ、田舎、のんびり
- 16分3連…メロディアス、なめらかさ
フレーズを作るリズム型の用意に。
1小節分のリズム譜面図内に、指定の拍子の指定の音符で満たしたものを想定した図。画像は4/4拍子の8分音符(8ビート想定)で満たした型。 1拍ごとに1と2(これは8分音符指定の場合。16分音符指定の場合は4つ。)として、ここから省く省かないをサイコロとかで選択して型を作るというもの。
一例として
こういう感じで1拍ずつ、目ごとにどこの音符をどうするか指定する感じ。
これで出来たリズム型を元に編集(8分のリズム型に16分混ぜたり他何でも)しつつ、音程を入れ フレーズを展開させていくと、1フレーズの出来上がりです。
- 1と3…1番の音符を省く
- 2と4…2番の音符を省く
- 5…両方残す
- 6…両方省く
小節という周期。
確認程度のものに過ぎませんが一応。3/4拍子なのにメロディが4/4的だったりしないかとかそういうの。余ると言いますかなんと言いますか。 言葉にするのが難しいところですが、3/4でいうところの「タン タン タン」を1小節とした周期に乗るメロディというのは、繰り返し等、次のフレーズまでの間に 窮屈さ~余りが起きない、周期的解決がされてる状態(※)のことを言うと考えられます。 ついつい4/4で作ってしまう場合というのは、「4/4の周期的解決を自然と求めてメロディを置いてしまうから」といったところではないでしょうか。慣れない拍子で作るときになりがちかと。
周期1つの内にある1フレーズを作って、それを単純にコピペ繰り返してみて、自然に2周目に移れるようなら問題なし。
音程の選択
音程を考えるときには まずキーを決める必要があるでしょう。もっと簡単に言えば何の音使おうかなっていうセットを決める的な。 キーが決まれば、半音含めてオクターブ内に12音あるうちの7音が決まることになります。大まかにメジャー・マイナースケール、ペンタトニック(これは5音)あたりになるかと。 使用コードも決めていれば、その時点でのコードトーンに合う音を選びやすくなります。だいたいの大まかな基本としてはこんなところですね。音程上下と跳躍
単純に考えるようにすると漠然としなくて、良いです。
【上昇 下降】
- 上昇…高揚
- 下降…沈むような
【跳躍加減】
注意点としてはどちらかだけに偏ると効果が無くなるところ。あくまで次の音はどうしようかってときの選択肢ということで。
- 狭い…なめらかな音程進行
- 大きく…豪快、力強い進行
狙う効果側を強調させるために反対の性質も混ぜながら使っていくと だいたい良い感じ。
いろんなスケールの雰囲気を使ってみる
作曲のために参考書等に触れていると音楽理論の流れでモードだったりスケールだったり触れることがあるかと思います。 これらをメロディに使うには、まずそれぞれのスケールだったりモードだったりの持つ印象、雰囲気を聞いてみるのが一番でしょう。 オススメは自分で音を順番に鳴らして聴いてみること。その音の持つ雰囲気が分かりやすくなります。memo
気になるスケールがあれば都度メモに残し、ネタ帳としてまとめておけば、自分が曲の中で そういう雰囲気を持たせたいときに便利です。
コードだけじゃない、表現の広がりを持たせることが気軽に出来るようになります。
2.フレーズをモチーフとして繰り返して編集
※ここでボクが語る「モチーフ」は音楽理論でいうところのモチーフとは無関係としておきます。あくまで「型」的な意味で。 何をするかと言いますと、先に触れた「型」を元として繰り返し、それを効果的にアレンジしていくわけです。統一感のある音の流れになります。アレンジにおける「緊張と解決」
元の型から見て、音程面かリズム(譜割り)面で、どちらか あるいは両方を使ってアレンジした(崩した)ものは緊張。戻すと解決。 一定の共通点を持ちながら、少しずつ各面で違うようにして繰り返すとメロディらしく、印象的に覚えやすいものになります。
一種のトニック、ドミナントのようですね。崩し(ドミナント)加減は人それぞれ。
音程面で変化を付ける場合
「ドレド」という音程が型にある場合、それに対して「レミレ」とすれば音程感覚を元の型との関連性がある形で残すことが出来る。 これが まるっきり異なり続けるようだと、都度新しいフレーズが出てくることになるため覚えづらくなる。リズム面で変化を付ける場合
何分音符を使っているかというよりは、比率で考える感じ。 音程や音程感覚が違っていても、譜割りの間隔が似てると、これもまた関連性を出すことが出来る。 「タータタ」というリズムが1拍内にあったとして、「タタッタ」は関連性がないが、少し範囲を広げて-たとえば2拍かけて-「ターーー|タータ―」となると関連性がある。まとめ。困ったときは”型”
- 型とする元のフレーズを用意する。
- 音程面やリズム面、どちらかで共通点を残すようにアレンジ
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